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ももも。のおスイス暮らし

脱!ペーパードライバーへの道。

(2005.7.4の日記)


      脱!ペーパードライバーへの道。






      ペーパードライバー


      (和製語 paper driver)
      運転免許証を持ってはいるが、実際にほとんど自動車を運転しない人。





      と、広辞苑第5版がおっしゃる通り、

      わたくしはバリッバリのペーパードライバーですっ!







      免許を取得できる年齢に達する以前から、私は免許を取るつもりはありませんでした。
      絶対、私は運転に向いていないと思ったから。


      チャリンコでこれからも生きていくっ!

      そう思っていた高校生でありました。




      そんな私がなぜ免許を取ったかというと、
      田舎に暮らすには絶対車は必要!という母の強いススメ。


      イヤだと言い張った私、教習所に行く行かないで、ケンカまでしました。
      ほんとーにそのぐらい免許を取りたくないというか、車を運転したくなかったのです。

      結局、母の説得に折れ、教習所に通い始めました。
      18歳にもなり、高校卒業前の高校に行かなくてもいい期間に。



      あんなにイヤだと思っていたのに、教習所通いは高校に通っているようで楽しかったです。


      担当の教官とも気があって、


      「かめこちゃん、彼氏いんのー?」

      「大学行ったら、作るよー。」


      などと、楽しく練習しておりました。

      そんな甲斐あってか、結構スムーズに免許が取れてしまいました。



      免許が取れた後は、親と毎朝練習するつもりだったのだけど、
      免許の取れた日、母親としょうもないことでケンカをし(またかよっ)、
      意地をはった私、その後なかなかお願いできないまま半月後、
      大学進学のため、都会に旅立って行ったのでありました。




      都会の生活に車は必要ありません。
      そして学生の身分だったし、車を買うお金などあるわけがなかった以前に、
      もともと運転に興味のなかった私は、ほしいとか運転したいとも思いませんでした。


      長期休みで実家に帰ったとき、一度だけ兄を横に近所を数百メートル走りましたが、
      車幅とかそういった感覚などすっかり忘れて、
      ただ大きな塊を動かしているそんな感じで、こわかっただけでした。



      大学卒業後も田舎に帰らず、都会で暮らしていたので、車は必要ありませんでした。

      とはいうものの、勤務先では運転できる人を求めていたところもあって、
      社長から「ももちゃん、練習しようなっ!」と何度も言われていたし、
      ニュージーランドの生活でも、何度も車が運転できたら~と思うことはありました。



      スイスでの生活が始まっても、運転をする気には一切なりませんでした。

      日本の免許だったら、住民登録した1年以内だったら、試験なしで
      スイスの免許に替えられるというので、それはしましたが。

      ダンナも私が嫌がるものを押し付けるタイプでもないし、
      ここはスイスの中では(笑)都会の方、交通手段もそれほど悪くないし、
      運転の必要をあまり感じていませんでした。


      子供ができたら運転できた方がいいなーとか、
      将来バスの便の悪いところに住む可能性はあるし、運転できた方がいいなー
      とは常に思っていましたが。


      でもやっぱり「こわい」のであります、この私が運転するなど。


      運転できたらなーとは思い続け、月日だけは流れ、金色の免許も数回更新し、
      ペーパードライバー歴も十数年になってしまいました。





      このまま運転できなくてもいいか~と思っていた私に

      脱・ペーパードライバー宣言をさせたのは、

      こないだのダンナの入院騒ぎでした。




      愛する家族を自分が守れなくてどうするっ!


      そう思ったわけです。





      さて、きのうダンナを教官に


      脱!ペーパードライバーの道。


      をいよいよスタートさせました。





      どこで練習するのか全く検討もつかなかった私を
      ダンナは自分の勤める会社に連れて行きました。

      ここは大きな機械を扱っているので工場もあって、
      普段は大型車も乗り入れるので敷地も広く、道路標識もあるし、
      でも日曜日だと、ほとんど車は走っていません。

      ビビリ屋ペーパーの私が練習するには、かなりのいい環境です。


      ダンナの丁寧な説明の後、私がドライバー席に乗り込みました。
      デリケートな私、ゲリPになってしまうかと思うほど、緊張してました(笑)


      最初はアクセルの踏み加減やハンドルの加減がつかめず、ボコボコのヨロヨロだったけど、
      教習所でつかんだコツとかはある程度残っているもんで、
      最後の方は結構楽しく運転してました。
      ちなみにうちの車オートマです。

      まだ対向車がいないから、楽しかったのもあるんだけどさ(笑)





      ここはヨーロッパ大陸だから、日本とは逆の右側を走行するのだけど、
      お決まりで(?)右折のとき、潜在意識が勝ってしまって、
      そのまま左レーンを走って、


      「ヤーパン、ヤーパン(Japan)」


      と、突込みが入ったり(笑)







      もうしばらく、日曜日にここで練習を重ねて、
      自信がついてきたら、公道に出るつもりです。





      練習後、家に帰ってきて、すがすがしい気持ちでした。

      スイスでは子供みたいな私。
      小さなことひとつでも、できることが増えるとうれしいのです。
      まだまだ「できる」とまでは行かないけれど。






      脱・ペーパーに向け、一歩を踏み出した私でございました。




      ガンバレ!わたしっ!





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